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リプロス代表・松尾充泰の賃貸経営ノウハウ

管理会社は資産価値を上昇させる? 

自主管理していない大家さんにとって、管理会社の選択はもっとも重要であると言っても過言ではありません。なぜなら、管理会社の選び方を間違えると1,000万円は軽く損をするからです。

また、逆に良い管理会社は物件価値を1,000万円もアップさせてくれるのです。

どうして?
それでは、簡単に計算してみましょう。

≪仮定条件≫
 悪い管理会社、普通の管理会社、良い管理会社が運営した場合、年収に以下のような差が生じるとします。

 そして、市場の投資家がこの物件を購入する場合は10%の単純利回りを求めていたと仮定します。
つまり、購入した物件価格の10%の収益を期待しています。

 

  年収 市場価値の計算 市場価値 市場価値の増減
悪い管理会社 1千万円 1千万円÷10%=1億円 1億円 -1千万円
普通の管理会社 1千百万円 1千百万円÷10%=1億1千万円 1億1千万円
良い管理会社 1千2百万円 1千2百万円÷10%=1億2千万円 1億2千万円 +1千万円

 

 

 良い管理会社が運営した場合、1千2百万円の収益を生むため、10%の利回りを求めている投資家にとってこの物件の価値は1億2千万円ある事になります。

 普通の管理会社との差は1千万円、悪い管理会社との差では2千万円。

 このように、管理会社の運営次第で、市場価値で考えると簡単に1千万円の価値の違いが生まれます。

 このように書くと『私は売る事を考えていないので、あまり関係ない』と思われるかもしれませんが、百万円の年収増は1億円のお金を年利1%で預けた場合の金利と等しい事を考えて見てください。

 すごい資産増と思いませんか。

 百万円の増収を期待するには、元からある程度年収のある物件で、それこそ他人事に思えるかもしれませんが、上記の例では、管理会社の手腕の差は10%でした。

 決して極端な例ではありません。

 なぜなら、賃料で10%の差は多くないでしょうが、5%程度の差はごく普通にありえます。

 そして、稼働率の差で5%程度も普通にあります。

 これを合わせれば10%ということです。これは、他人事ではありません。皆さんの物件も管理会社によっては、資産価値が10%アップするかもしれないのです。

≪ワンポイントアドバイス≫
 『管理会社はビジネスパートナーと思って慎重に選ぶ事』
 面倒くさい事をしてくれる便利屋さんぐらいに思ってはいけません。賃貸経営のアドバイスなどをしてくれる大事なビジネスパートナーなのです。

2004.04/09

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松尾充泰 (まつおみつひろ)
(賃貸不動産経営コンサルタント)
昭和43年大阪生まれ。
96年に賃貸不動産業界での職務経験を生かし、賃貸不動産業界向けソフトウェア開発会社、アクセス株式会社を設立。その後、賃貸不動産会社に対する業務コンサルティング、大家さん・賃貸不動産業界のビジネス支援サイトを運営する、株式会社リプロスを2003年に設立。