CBRE/生駒データサービスシステム(本社:東京都)がこのほどまとめた「三大都市月次データ 空室率・平均賃料速報(2008年4月期)」によれば、東京23区の4月期の空室率は2.1%、主要5区の空室率は2.0%で、いずれも3月期より0.1ポイント上昇したかたち。
まとまった面積の空室消化もあったものの、競争優位性の高いビルでまとまった面積の空室発生が見られたことにより、東京23区の空室率は若干の上昇となった。
東京23区の平均募集賃料は14,330円/坪、主要5区の平均募集賃料は15,120円/坪となっており、引続き上昇基調で推移している、という。
また、大阪市の2008年4月の空室率は5.9%で、こちらも3月から0.1ポイントの上昇。今月は、既存ビルの建替えによる移転需要で、空室を大きく消化したビルがある一方、館内減床、企業倒産等を要因としたテナント退去から空室が発生する等、マイナスの動きが重なり、空室率はやや上昇となった。4月の大阪市の平均賃料は8,980円/坪で、3月期に比べ0.7%上昇している。
名古屋市の4月期空室率は、対前月比で0.3ポイント上昇して、7.1%という結果。空室率が7%を上回るのは2005年12月期以来、2年5か月ぶりという。概ね5,000坪以上で、オフィスマーケット調査対象エリアにある等の諸条件を満たすAクラスビルでは、前月に引き続き低下しており、空室率は対前月比0.2ポイント低下して2.6%となった。名古屋市の4月期平均募集賃料は対前月比0.3%下落の9,590円/坪となっている。
情報提供:CBRE/生駒データサービスシステム
「三大都市月次データ空室率・平均賃料速報(2008年4月期)」を発表