シービー・リチャードエリス(本社:東京都)は11月11日、2008年10月時点の三大都市における空室率・平均募集賃料の速報データを発表した。
それによると、東京主要5区における空室率は対前月比0.3ポイント上昇の2.7%で、Sクラスビルでは0.9ポイントと大幅に上昇して3.7%となった。都心部の大型優良ビルで、テナントの本社移転に伴う空室発生があったことや、景気の先行き不透明感からオフィス移転の動きの鈍さが影響していると、同社は分析している。
また、大阪市では、需給が逼迫していたAクラス・Sクラスビルでもテナントのオフィス縮小の動きが見られ、空室率は各々0.2ポイント・0.1ポイントの上昇となったが、大阪市全体では9月期から横這いとなったという。
名古屋市では、コスト削減のための移転需給が目立ちはじめているものの、今期は建替えに伴う移転などで空室消化面積とテナント退去に伴う空室増加面積が拮抗し、Aクラスビル・名古屋市全体ともに9月期からの変動はなかったとしている。
情報提供:シービー・リチャードエリス株式会社
http://www.cbre.co.jp/
三大都市 空室率・平均賃料速報(2008年10月期)
http://www.cbre.co.jp/JP/Media_Centre/Pages/Release081111.aspx