CBRE/生駒データサービスシステム(本社:東京都)がこのほど発表した2008年2月期の「三大都市月次データ 空室率・平均賃料速報」によると、東京都23区の空室率は1.9%、主要5区は1.8%といずれも対前月比0.1ポイント上昇で、名古屋市は0.2ポイント上昇して6.6%となった。一方、大阪市は5.6%で対前月比0.1ポイント低下。
東京主要5区他では、Aクラスビルの空室率は対前月比0.1ポイント上昇し1.3%だったが、Sクラスビルの空室率は対前月比0.2ポイント上昇して1.6%に。東京23区の平均募集賃料は13,960円/坪、主要5区は14,670円/坪で、引き続き上昇の傾向が見られる、という。
また、大阪市では自社ビルが売却され、新たに賃貸ビルとして募集された貸室が見られた一方で、周辺エリアでは館内増床等、小規模面積帯の需要を中心に空室を消化するビルが見られ、結果として空室率は微減となった。
2月期、大阪市の平均募集賃料は8,880円/坪で、1月期からは1.8%の低下という結果。
名古屋市では新規開設や館内増床等により空室を消化したビルも見られたが、今月竣工の複数のビルでテナント誘致が続いているなど需要の伸張が供給に追いつかず、空室率が上昇。新規供給に関しては今後も継続的に行われ、来月も複数のビルが竣工する予定とされており、その動向は要注目。Aクラスビルでは目立った動きはなく、空室率に変動なし。
2月期の平均募集賃料は、対前月比1.3%下落の9,600円/坪。
情報提供:CBRE/生駒データサービスシステム
「三大都市月次データ空室率・平均賃料速報(2008年2月期)」を発表