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不動産・コンサルタント倉橋隆行先生の不動産投資ノウハウ

間違いだらけの賃貸管理

相続対策もPM業務の一環(2)

事例

 失敗した不動産投資を当社が引き継いだ事例です。

 失敗した人は看護士さんで、彼女は、友達の彼氏が投資物件を扱う不動産会社に勤めていたことから、その男性の言葉を疑うこともせずに不動産投資を始めました。

 紹介された物件はマンション2戸でしたが、1年半も経たないうちに賃料の不払いがはじまり、その友達の彼氏とも連絡がとれなくなり、当社へ相談に来たわけです。

 物件状況を確認すると、当社の査定では、投資した2物件とも500万円以上高く、ローン設定もアパートローンではなく住宅ローンで組み、長期で借りさせられていました。

 かつ、賃料はサブリースと称して、その男性の会社が支払うことになっていました。

 しかしながら、その賃料は11万円程度しか貸せない相場で13万5千円で貸していることになっていました。

 そのあたりを調べてみると、やはり、男性が勤めている不動産会社が持ち出ししていたことが判明しました。

 そんなサブリース業務が長く続くわけがありません。

 結果的にその会社は破綻し、預かり敷金も使い果たしてしまい、お金がまったくない状態に陥っていました。

 当社は仕方なく、直接彼女の所有している物件に住んでいる賃借人と協議し、家賃回収の業務にあたることにし、その不動産会社との管理契約を解除しました。

 現在、彼女の失敗した投資事業を建てなおすために努めている最中です。

 現実問題として、このような事例は稀ではなく頻繁に起こっています。

 とにかく、サブリースをする管理会社が設定した実際の賃料と、オーナーさんへ支払うサブリース賃料を把握しておくことが肝心です。

2006.12/19

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倉橋隆行 (くらはしたかゆき)
1958年9月25日生
96年に(社)全国賃貸住宅経営協会横浜南部支部支部長に就任し、翌年、同協会の神奈川連合会の創設に伴い副会長に就任。98年、不動産業界に関するシンクタンクである不動産体系研究所創設に伴い、取締役所長に就任。99年、総合的な月貸し賃貸の運用会社である(株)月極倶楽部を創立、代表取締役に就任。同時に(株)三春情報センターを退職。そして、資産運用管理会社である(株)CFネッツを創立し、代表取締役に就任。2001年、2002年JREM国際CPM協会副会長就任。2003年4月、IREM(全米不動産管理協会)より、CPM(公認不動産管理士サーティファイド・プロパティマネージャー)の称号を日本で初めての公式試験受験による取得者となる。現在、グループ企業4社の代表取締役と取締役、その他公益法人の役職をこなし、超多忙な仕事をこなしている。
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