皆さんは、総務省が掲げる「光の道構想」をご存知でしょうか?
これが、賃貸経営や管理にどのような影響を及ぼすことになるかを想像されたことはありますか?
編集部は、少なくとも二つの影響があり、知らないと損をすることもあると考えています。
では簡単に、「光の道構想」についてご説明します。原口一博総務大臣が進める光の道構想の概略は、2015年をめどに全世帯が超高速の光回線(大容量通信)を利用できるようにし、この回線を医療や教育などに活用していくことで豊かな生活ができるようになる、といったことを提言している構想です。
これが実現し、実際に生活が豊かになったと感じるまでには、時間がかかるかもしれませんが、少なくとも、全世帯が光回線のインフラを利用できるようになれば、これまでよりも、はるかに大容量の情報を通信することが当たり前の時代になります。
つまり、こうした状況が入居者のニーズに大きな影響を与えることになるのです。
では実際には、ニーズにどのような影響があるのでしょうか?
実は、この「光の道構想」とは関係なく、水面下では既に変化が表れています。その意味では、「光の道構想」によってこの変化が加速されるというのが正確なところかも知れません
光の道構想が与える入居率への影響
インターネットは必須条件昨今、部屋探しの重要なポイントとして、高速回線のインターネットが利用できるかどうかを挙げる入居者が増加しています。それがなぜなのかは、インターネットを通じてこのサイトをご覧になっている皆様には、まさに釈迦に説法かと思われますので、詳細は割愛させていただきますが、光の高速回線によって、高画質の動画をストレスなく視聴できるのはもちろんのこと、音楽ファイルもCDショップなどで購入することなく、気軽に・簡単に・ストレスなく、ダウンロードすることができます。また、インターネット回線を通じて、世界中の人々と対戦するゲームなども高速回線の普及に伴い爆発的に利用者が増加しました。今後、全世帯に光回線が普及すると、今まで以上に魅力あるコンテンツやサービスが増加されることは、想像するに難しくないと考えます。
つまり、今後は光回線が利用できない住宅=テレビの見られない住宅という位置づけどころか、いわば電気や水道のない住宅と同じぐらい不便だと判断されるようになっていくかも知れないということです。ちなみに、ケーブルテレビ会社のインターネットもメタルではなくベースは光回線です。
選択の多様化次に、消費者がどのような光回線を選択するかですが、通信会社のサービスが多様化していく中で、消費者の選択肢だけではなく、選択のポイントも変わりました。
例えば、携帯電話や固定電話と組み合わせて契約することで、世帯全体の通信料金が下がるサービスがあります。この場合、消費者は自分が使っている携帯電話会社と同じ会社の光回線を選択肢として考えるようになったりします。また、インターネットを通じて有料番組を見たい場合は、それが可能な通信会社を選ぶことになります。
数年前までは、無料で使えるインターネット回線を用意している賃貸物件などに人気がありましたが、こうした物件は1本の回線を複数名の入居者で使うことでコストを抑えるという仕組みを取っているため、入居者が皆で使えば、当然、インターネットは混雑し遅くなり、また、こうした回線では、音楽をダウンロードしたりネットワーク対戦型ゲームなどが制限されることを知っている人が増えているため、結果的には利用率が低下し、物件の付加価値としての魅力も低下してきています。
以上の2点が「光の道構想」によって生じるであろう入居者ニーズへの主な影響です。
オーナーが事前に光回線を導入しなければならない理由
オーナーやプロの管理会社でさえ、よく勘違いしていることですが、入居者が自分で使いたい光回線を勝手に契約してくれれば良く、事前に物件に導入する必要はないと思われている人がいるかもしれませんが、それは、とんでもない誤解です。
- 事前に光回線が導入された物件でなければ意味がない
最大の問題は、入居者からすれば、「事前に光回線が導入されていない物件は、必ず光が使える物件という認識がもてない」ということです。なぜなら、いざ工事を申し込むと、その物件の地域がサービスの対象外であったり、また、工事日になって、電柱から建物に光回線が引き込めず、工事ができないということは決して珍しいことではないからです。こうしたトラブルが発生することを知っている仲介業者の営業担当は、光回線を使いたいという入居者には、お客様に迷惑をかけないためにも、事前に光回線が導入された物件を紹介することになります。
また、通信会社によっては、たとえ入居者が利用したくても、事前に物件に導入していなければ、契約自体できない場合もあります。
つまり、光回線を導入していないあなたの物件は、光回線を求める入居者を案内してもらえないことになるのです。
- すぐに使えないと意味がない
仕事でインターネットを利用しているビジネスマンは当たり前ですが、昨今は、学校のレポートもインターネットで提出する時代です。ところが、光回線を申し込んでも開通までに、3ケ月程度かかることは珍しくありません。その点、既に物件に導入できている場合は、開通までの時間を短縮することができ、入居者もその点を知った上で既に導入されている物件を選んだりします。
- 料金が高い
既に光回線が導入されている物件であれば、入居者が初回に支払う工事代や月々の費用も安くなったりします。こうしたことも入居者にとっては、物件を選ぶ際のメリットのひとつになっているといえます。
結論
すべての入居者とは言いませんが、多くの入居者がインターネットを必須条件にしており、また、単にインターネットが使えれば良いという時代から、様々な角度から見て、自分にとって、もっとも適した通信会社を選択する時代になってきました。こうした傾向を考えますと、賃貸住宅もまた、様々なインターネットが使えるように準備する必要があります。
ただ、建物配管のスペースの問題などで、すべての通信会社を利用できるように物件に導入するのは難しく、今後の通信会社のシェアやサービスの展開など、将来性を見越した上で通信会社を選択していかなければなりません。
当社リプロスでは、オーナー様のアパート、マンションに最適な光回線を無料で導入するサービスを開始しました。オーナー様の中には、工事代金やコンサル料を請求されるのではと心配される方がおられるかもしれませんが、そんなご心配は不要です。
当社は通信会社から、代理店、取次店として、導入した場合に手数料を受けとることができますので、皆様から費用を頂くことは一切ありません。一部、工事代が発生する地域や物件もありますが、そのような場合、工事自体をお勧めしておりません。当社では、無料で導入できる地域、物件を優先して導入させて頂こうと考えておりますので、アパート、マンションをお持ちのオーナー様はお気軽ご相談ください。
●導入提案が可能な通信会社
NTT西日本、KDDI、eo光、J-COM(ケーブルテレビ)