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リプロス代表・松尾充泰の賃貸経営ノウハウ

アパート経営・マンション経営のすすめ第1回 アパート経営・マンション経営の勘違い

 昨今、サラリーマン大家さんがアパート経営・マンション経営を指南する書籍やセミナーが大流行です。

 しかし、サラリーマンが本当にアパート経営をすること はできるのでしょうか?

 答えは、簡単ではありませんがもちろんできます。

 ただ、アパート、マンションの大家さんがどれぐらい経営者としての認識があるのか疑問です。

 これは、サラリーマン大家さんに限った事ではなく、地主と言われ先祖代々から土地を受け継ぎ、土地活用の一環としてアパート経営・マンション経 営をされている方にも言えることだと思います。
 さて、アパート経営やマンション経営を指南する書籍や、収益マンション(投資用マンション)を販売している会社の広告を見ると、アパート経営・マンション経営を株などと同様、投資のひとつのような説明がなされていたりします。

 確かにアパート経営・マンション経営は、投資のひとつではありますが、まさしく 「経営」なのです。

 株のように投資家として、株券を所有して、経営者が判断した会社からの配当を待っているだけでは駄目なのです。

 投資家であり、かつ、経営者として、投資効果の目標、目的を明確にもち、リスクを計算しながら計画を立て利益を追求していく必要があります。

 ところが、大半の大家さんは、アパー ト・マンションを所有するだけで、計画といっても簡単なローンの返済計画ぐらいで、投資家としての認識がないうえに、経営者の認識もあまりないように感じ ます。

 かつて私が見てきたアパート経営・マンション経営で失敗している大家さんの多くはこのような人達です。

 これを読んで自分は失敗していないと思う大家さんもいると思います。

 そこで、伺います。

 あなたの投資が成功と呼べる基準はあるのでしょうか?

 また、経営判断の基準はありますか?

 例えば、年間、自由になるキャッシュフローが○○○万円を目標とするなど。

 また、年間のキャッシュフローがいくらを下回るようであれば、売却するなどの判断基準がありますでしょうか?

 将来発生する外壁塗装や部屋の改修工事などにいくら必要と見積もっていますか?

 もっと簡単なことですが稼働率がどれぐらい下がるとローンの支払ができなくなるか知っていますか?

 金利の上昇には、何パーセントまで耐える事ができますか?

 まだまだたくさんありますが、あなたにはいくつの判断基準がありますか?

 成功と呼べる判断基準がない人は、成功することはありえません。

 基準が無いからです。

 しかし、失敗はあります。

 例えば、競売による物件の差押さえです。

 投資した物件が無くなれば誰の目から見ても失敗と言えるはずです。

 しかし、アパート経営を難しく考える必要はありません。

 一般の会社経営と比較すれば容易です。

 私も経営者の一人ですが、経営でもっとも難しいのは、「人」にまつわる部分だと思います。

 適正な数の従業員を確保し、教育し、正しく評価し、モチベーションを高め、気持ちよく働いてもらうのは簡単な事ではありません。

 しかし、アパート、マンション経営では、人を雇用しなくても経営はできます。

 パートナーとして、賃貸仲介業者、管理会社と上手く付き合っていくことです。

 そして、絶対に勘違いしてはいけないのは、入居者はお客様であるということです。

 お部屋を入居者に貸してあげているのではなく、借りて頂いているという姿勢がないと、これからのアパート経営、マンション経営の成功はありえないでしょう。

 次回からしばらく「アパート経営・マンション経営のすすめ」として、アパート経営、マンション経営の成功確率を高める為の経営ノウハウなどを連載していきます。

2005.05/31

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松尾充泰 (まつおみつひろ)
(賃貸不動産経営コンサルタント)
昭和43年大阪生まれ。
96年に賃貸不動産業界での職務経験を生かし、賃貸不動産業界向けソフトウェア開発会社、アクセス株式会社を設立。その後、賃貸不動産会社に対する業務コンサルティング、大家さん・賃貸不動産業界のビジネス支援サイトを運営する、株式会社リプロスを2003年に設立。