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リプロス代表・松尾充泰の賃貸経営ノウハウ

大家さんへの賃料等の値下げ交渉術 ≪管理会社≫

 大家さんが賃料の値下げを承諾してくれないと嘆いている管理会社の話を良く耳にします。

 確かに賃料の下落が進んでいる地域で、入居者の確保を考えれば市場賃料に合わせた適正な賃料に調整しなくてはなりません。

 そして、その事をいくら言っても聞き入れない強情な大家さんがいると言うのですが果たしてそうでしょうか。

 大抵の大家さんは、根拠をしっかりと伝えれば理解していただけると思います。

 

 では、最初に賃料の値下げが必要な原因を考えてみましょう。

 原因を考えるのは、問題解決の基本で空室対策と同じです。

 原因は物件の供給過剰による相場の下落や、老朽化、設備・仕様などの陳腐化などがあると思われます。

 いずれにしても競合物件との比較の結果、現在の賃料を値下げすべきだと管理会社が判断したのであれば、その根拠を具体的に説明しなければなりません。

 

 当該物件の競合となる物件をピックアップし、ロケーション、築年数、見栄え、賃料、設備、契約条件などを総合的に比較した資料を算出して、どの程度の賃料設定が妥当なのかを説明しなければなりません。

 また、値下げではなく、賃料維持や賃料アップするような設備投資などが可能であれば同時に提案し、大家さんにどちらかを選択してもらってはどうでしょうか。

 設備投資のリスクを避ける結果が賃料の値下げであれば、大家さんも理解してくれると思います。募集方法の工夫や努力もなく、賃料の値下げだけを交渉するのは論外です。

2004.04/09

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松尾充泰 (まつおみつひろ)
(賃貸不動産経営コンサルタント)
昭和43年大阪生まれ。
96年に賃貸不動産業界での職務経験を生かし、賃貸不動産業界向けソフトウェア開発会社、アクセス株式会社を設立。その後、賃貸不動産会社に対する業務コンサルティング、大家さん・賃貸不動産業界のビジネス支援サイトを運営する、株式会社リプロスを2003年に設立。